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Processing scanning data by EinScan Pro HD

導入事例

Published on Sep. 19th 2023

三越伊勢丹が商品3DCGの迅速な内製化により、メタバース「REV WORLDS」事業を加速

三越伊勢丹は、仮想都市のコミュニケーションプラットフォーム・スマホアプリ「REV WORLDS(レヴワールズ)」を展開しています。同社は多種多様な商品のアプリへの展開を目的として、EinScan Pro HD 3Dスキャナーを導入。シンプルで誰でも扱える高い操作性で3DCGの内製化を加速すると共に、大幅な業務効率化と外注コスト削減効果を実現しました。

 

  • 企業名:株式会社 三越伊勢丹
  • 導入製品:EinScan Pro HD
  • 導入前の課題:
    • アプリ上で豊かな体験を提供するため、商品の継続した3DCG化が必要に
    • CG制作の期間および外注コストを削減すべく、内製化を推進
    • 多種多様な商品が対象であり、大型装置に加えてハンディタイプの3Dスキャナーが求められた
  • 解決:
    • 機器およびUIの操作性がシンプルで社内展開がしやすく、内製化が加速
    • 複数パターンでスキャン可能、多様な商品にも対応しやすい
    • 大幅な業務効率化と外注コスト削減効果を実現

3D scanner12-1

 三越伊勢丹 営業本部 オンラインストアグループ
デジタル事業運営部 レヴワールズ アシスタントマネージャー
画像左から 浅賀 遼太 様 河田 弘貴 様

 

三越伊勢丹が企画開発するメタバースアプリ「REV WORLDS(レヴワールズ)」とは?


「『REV WORLDS』は、三越伊勢丹が企画開発した、メタバースを活用した仮想都市のコミュニケーションプラットフォーム・スマホアプリです。社員が『想い出に残るオンライン体験をお客様に提供したい』『ロスのないファッションを創造したい』との思いで構想し、社内起業制度を活用して事業を立ち上げました。」(河田様)

「アプリ内には仮想新宿をイメージしたワールドが広がり、仮想伊勢丹新宿店やバーチャル東京ドーム、その他さまざまなエリアやショップ・コンテンツが存在。ユーザーはいつでも・どこからでもワールドにアクセスして、他のユーザーとのコミュニケーションやさまざまなコンテンツを楽しむことができます。『REV WORLDS』はショッピングだけにとどまらない、オンラインの利便性とリアル店舗での人とのつながりを掛け合わせた、いままでにない世界をご体感いただけます。」(浅賀様)

 

3D scanner11スマホアプリ「REV WORLDS(レヴ ワールズ)」

 

 

背景・課題

多種多様な商品をスピーディーに3DCG化するべく、
ハンディタイプの3Dスキャナーが求められた

 

―  ハンディタイプの3Dスキャンが必要となった背景をお聞かせください。

 

「当社ではアプリ事業の計画当初からCGの内製化を目指し、先行して大型のスキャン装置をスタジオに導入、販売員や洋服などの取り込みに活用しています。しかし百貨店事業では、スキャン対象の商品はリビング用品などの大物から衣服、靴やアクセサリーなどの中・小物類など、多種多様。ディテールの細かなアクセサリーなどの小物をより精密に素早くCG化するには、大型のスキャナーだけでは賄えません。さらに、商品はいずれも旬なものなので、何日もスタジオに借りることが難しい。そのため場合によっては店頭に機材を持ち込めて、その場でも対応可能な、機動性の高いハンディタイプの3Dスキャナーが必要となりました。」(河田様)


 

選定・導入

誰にでもわかりやすくシンプルな操作性と
使いやすさを評価し、EinScan Pro HDを選定

 

― 多くの製品がある中で、EinScan Pro HDを選定された理由をお聞かせください。

 

「さまざまな製品を比較検討する中で、日本3Dプリンターさんにデモを実施いただき、スキャンのプロセス、精度、スピードを実際に見て、EinScan Pro HDが当社の目指すところにもっとも近い製品だと感じました。小物に加えてハンガーに吊るした洋服のスキャンなどにも活用できる用途の広さも魅力でしたが、選定の最大のポイントは、EinScan Pro HDはハードウェアもソフトウェアも操作性がカンタンで、誰にでも扱える点です。」(浅賀様)

 

当社では我々専門チームだけでなく、さまざまな部署の方々にもスキャン作業を行ってもらいます。その際に機能が多すぎたり、操作性が複雑だったりすると作業が属人的になってしまいます。EinScan Pro HDは機器の操作も、ソフトウェアのUIもわかりやすくシンプルで、直感的に操作できる。また、複数のソフトウェアを行き来することなく、CGの知識がなくても一連の作業をシンプルに行うことができて、新たな作業者の方でも手順をすぐに覚えられる点が、最大の魅力でした。デモの後、1週間ほど実機をお借りして、実際に我々だけで操作感を確認しました。そこで当初我々が期待した通りの使いやすさを実感して、正式に採用となりました。」(河田様)

 

scanning data

 

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ご活用内容・成果

社内展開もしやすく、高い業務効率化、
外注コスト削減効果を実感

 

―EinScan Pro HDを活用することで得られた、業務面での効果をお聞かせください。

 

「我々がスキャンする対象は、素材や形状などが多種多様。EinScan Pro HDはハンディ、ターンテーブルと2つのパターンでスキャンできることがメリットです。靴やアクセサリー、またバッグなど自立するものはターンテーブルで、それ以外のものはハンディでスキャンしています。マニュアルも用意していますが、UIも日本語で分かりやすく、何度か試せば誰でもスキャンからアプリへの取り込みまで、一連の作業が行えます。社内展開のしやすさも理想的です。」(河田様)

 

Scanning by EinScan Pro HD

ターンテーブルで商品のスキャンをしている様子(画像左)
ハンディでスキャンをしている様子(画像右)

 

―事業推進面での効果はいかがでしょうか?

 

「事業推進の観点では、業務効率化と、外注コスト削減効果が挙げられます。CGのモデリングを内製すると、形状の複雑な靴やアクセサリーなどは、膨大な時間と工数がかかります。また、それらを外注すると、コストも期間も相当なものになります。EinScan Pro HDを活用することで、圧倒的な業務効率化とコスト削減につながりました。」(浅賀様)

 

「また、EinScan Pro HDを導入したことで3DCG化が容易になり、アプリに展開する商品の幅が広がりました。先日もリアル店舗とREV WORLDSの連携イベントがあり、2か月で数百の商品をスキャン、3DCG化しました。1から制作していたら間に合わず、外注ではかなりのコストがかかっていたでしょう。」(河田様)

 

―EinScan Pro HDを活用する際のワークフロー(取り込みからデータ編集・加工の手順)を教えてください。

 

「REV WORLDSはスマートフォン向けアプリですので、可能な限りデータを軽くしておく必要があります。そのため、スキャン後にEinScanのソフトウェアでポリゴン数を1/50程度に軽量化し、さらにBlenderソフトウェアのDecimate(デシメート)機能を使ってさらに軽量化、必要に応じて手作業でテクスチャの調整を行って完了です。いまは社員もかなり慣れてきたので作業時間は1点あたり15分ほど。手作業でCG制作すると2日で1~2点の制作がやっとでしたので、大幅な期間短縮です。」(浅賀様)

 

Scanning by EinScan Pro HD

 

 

今後の展望

さらに対応スピードと精度を高め、利用範囲の拡大を模索
患者の自立支援に貢献するものづくりを推進

 

― 今後の展開をどのようにお考えでしょうか。

 

「現時点で上には約900点の商品を掲載しており、今後、さらなる掲載商品数の充実を目指していきます。3DCGによる商品掲載は今後、たとえば自身のアバターでファッションをフィッティングするといった進化が期待され、それがECにおける差別化ポイントになる可能性があります。当社はそのジャンルで先行者としての強みを活かし、他の企業をリードする存在になれれば、と考えています。」(浅賀様)

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EinScan Pro HD

EinScan Pro HD は、デザイナーやエンジニアに最適な、高解像度と高精度を備えたトップクラスのハンディスキャン体験を提供します。その汎用性の高い設計により、プロ仕様の3Dモデリングにおける信頼性と効率性が保証されます。

 

  • 高解像度
  • 多機能のモジュール設計
  • スキャン対象物の制限が少ない